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12月2日に広島大学霞キャンパスにて、ノーベルファーマ株式会社　執行役員　薬事本部長 兼 渉外部長（一般社団法人　日本バイオテク協議会　幹事長）の岡村俊明先生を講師に迎え、広島大学トランスレーショナルリサーチセンター　杉山大介教授を座長に、「医薬品・医療機器の保険収載戦略」をテーマとするセミナーを開催しました。
前日に広島県の新型コロナウイルス流行状況ステージが2に引き上げられたところで、会場参加の方は少なめでしたが、web参加と合わせて35名の参加がありました。
岡村先生からは、医療機器・医薬品の償還価格について、診療報酬との関係や、算定方法等をご説明いただいた上で、償還価格の推定を開発早期に行って事業性を評価し、将来のより適切な保険収載を目指した開発デザインや国際展開を計画することが重要であることをご講演いただきました。
参加者との質疑応答の中では、研究機関においては安全性が確立された既存の医薬品を用いたドラッグリポジショニング（DR）の研究が多い一方で、DRに使用される既存薬は低薬価・低コストとなっており、高薬価を狙えないケースが多く、事業性の面から研究が進めにくいとの意見がありました。また償還価格の推定や事業性評価は、研究者は検討することが難しい領域であることから、社会実装を担う企業と早期に連携して検討を行っていくことが必要ではないかとお話いただきました。